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島: 9年目の存在
島: 9年目の存在
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島: 9年目の存在

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島: 9年目の存在

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島: 9年目の存在

2011-2002

ミクスト・メディア

180x310x105cm

Photo by Tartaruga

Courtesy Galleria Maria Grazia Del Prete, Rome

「9年目の存在」のためのペットボトルのキャップと金色の豆。それは、2002年からの廣瀬智央の時間によって構成された生(せい)の島として作られた作品である。それらは、廣瀬自身が9年間の毎日の生活の中で消費してきた再生可能なペットボトルのキャップを収集し、小さな隙間に置かれた金の豆によって成立している。再生の山を支持する基盤は、巨大なオブジェと化していて、鑑賞者はその作品の周りを巡る楽しみもあり、感覚的な体験ができることで、ただ空間に存在する「主としての彫刻」としての在り方が妨げられている。廣瀬智央の多くのインスタレーションにも共通するような、鑑賞者が感覚的に介入できるような作品との関係性が効果的に作用して、「つねに未完成の状態におかれた」広がりを感じさせる。廣瀬による異質な細部を常識的な意味を越えて結びつけるメトニミー的連想のプロセスは、日常の使い捨て可能な安い素材を使って繊細な彫刻を作り、それらを使って一つの次元から別の次元へと越境を体感させるインスタレーションともいえる。