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ブルーボックス
ブルーボックス

一段目の箱

ブルーボックス

二段目の箱

ブルーボックス

三段目の箱

ブルーボックス

四段目の箱

ブルーボックス

収蔵されている箱の中身すべて

ブルーボックス

2002-2005

アクリル樹脂、 紙、オリジナル写真、写真集、コラージュ、ドローイング、ラピスアズリ顔料、オリジナルスライド、ポストカード、八角、航空券、他

Size 27.3 x19.3 x 14.3 cm, Inside box size 149.5×215.5×20 cm ×4boxes.

Edition 30 and A.P. 5.

Photography by Katsuhiro Ichikawa, Inside box design by Tomohiro Itami

Collaboration with Cawaii Factory, Courtesy Tomio Koyama Gallery, Tokyo

廣瀬の作品テーマの一つとして「旅」があります。旅とは必ずしも日常からの逸脱ではなく、移動することによって異なるフェーズを見せる新たな「日常」を見つける行為でもあります。「移動性のあるもの、つねに動いていくもの」に心魅かれると同時に「日常の中に、何でもないと思っているものにヒントが隠されている」と語る廣瀬にとって、重要な移動しても見上げることのできる日常の鏡のようなものです。本展で発表される『BLUE BOX』は、彼の空を巡る思いが1つの結晶になったかのような、様々な要素が詰まった立体作品です。透明なアクリルボックスは「空の家」であり、中に入った4段組の青い箱には、様々な作品 ---空の写真作品、オリジナルコラージュがついた作品集、ドローイングなどが--- 納められています。「空のクロニクル」と題された箱には、イタリア、ルネッサンス期の画家ジオットが空を描く際に用いたと言われるラピスラズリの顔料、作家が選んだポストカードなどが入っています。また、購入者は「空に旅をさせるプロジェクト」に登録することになり、以後3年間、年に4回、作家から直接郵送される新作の空のスライド写真を受け取って、この箱の中に収めます。「BLUE BOX」は、変化と移動をつづける空によって満たされていきます。作家と作品所有者が「交通」することによって、この作品は初めて完成されます。